韓国で建設中の橋がまた崩壊 [08/28]そばには水上スキーの市民も
26日午後3時20分ごろ、京畿道平沢市内の「平沢国際大橋」建設工事現場で、床版(しょうばん)4枚が連鎖的に崩れる事故が発生した。事故時は作業員が休憩中だったため、人的被害はなかった。事故原因はまだ正確には分かっていないが、発展途上国型の人災である可能性が取りざたされている。また、2次的な事故が起こる恐れがあるため、交通量の多い国道43号線の一部区間は交通規制されている。

■一般的な工事技法で事故この事故は平沢国際大橋15-19番橋脚に設置された床版4枚(長さ240メートル)が崩壊し、約20メートル下に落ちたものだ。長さ1.3キロメートル、往復4車線の平沢国際大橋は、平沢湖横断道路(彭城邑本井里-浦升邑新栄里)の一部だ。橋脚はすべて設置されており、床版を載せる工程が行われていた。
地上であらかじめ床版を製造した後、油圧ジャッキを使って床版を橋脚上に少しずつスライドさせて固定する「押し出し工法(ILM工法・Incremental Launching Method)」が採用された。これは施工者が韓国国内の橋梁工事をする際によく使用する一般的な工法だ。ILM工法が適用された橋の建設工事で崩壊事故が起きたのは今回が初めてだという。
平沢市などによると、工事現場では当時、作業員17人が床版設置作業をしていたとのことだ。工事関係者は「橋脚の上に7枚目の床版をつなぐ作業を終え、下に降りて休憩していた。すると、突然ごう音が響いて一瞬のうちに床版が崩れた」と語った。幸いなことに人的被害はなかったが、橋の下にあった車2台などが破損する被害が出た。
事故原因はまだ明らかになっていない。ただ、最後に設置した一番端の床版が崩れ、ほかの3枚もドミノ式に相次いで落ちたと推定されている。1枚の長さが60メートルある床版(30メートル構造×2)は、鉄筋・鋼線などを材料とするケーブルでつながれる。床版が1枚崩れると、ほかも相次いで崩れる可能性がある。国土交通部(省に相当)では、専門家が参加する調査委員会を構成し、コンクリート床版の強度や荷重、固定など作業工程上の問題を調査する方針だ。
■ほかの床版も崩壊の恐れ平沢港や在韓米軍基地など、同市南部・西部を東西に結ぶ平沢湖横断道路は、全区間が11.69キロメートル、橋梁7本、小橋梁5本、トンネル1本、出入り施設9つが設置される。平沢市が2,427億ウォン(約236億円)をかけて2013年6月に着工した。事故が発生した第2工区(玄徳面新旺里-彭城邑本井里)の長さは4.39キロメートルで、現在の工程率は58.7%だ。同市は来年末の完工を目標にしている。
今回の事故で残りの床版3枚も崩壊するのではとの懸念が高まっている。橋の下には国道43号線(世宗-平沢自動車専用道路)が通過しているため、平沢市は梧城インターチェンジ-新南インターチェンジまでの区間(14キロメートル)で交通規制をしている。
昨年11月に開通した国道43号線は一日平均約6万1,000台が通行しており、交通量がますます増えている。残った床版を支える臨時橋脚を設置することも検討されているが、1-2週間前後かかると見られており、交通渋滞は避けられない見通しだ。
国土交通部では、世宗方面を利用する車両は国道38号線・39号線を利用するか、平沢-堤川高速道路を通って京釜・西海岸高速道路を利用してほしいと話している。逆に平沢方面を利用する車両は国道34号線・45号線を利用するか、京釜高速道路や西海岸高速道路を迂回(うかい)するようお願いしている。
■毎年相次ぐ人災韓国では橋りょう建設工事中に床版が崩れる事故が後を絶たない。昨年7月に全羅南道霊光郡向化島と務安郡海際面をつなぐ七山大橋の工事で橋脚と床版の接続部が破損し、床版がシーソーのように傾いて6人が負傷した。
また、2015年3月には京畿道竜仁市南四-東灘の国家支援地方道23号線に架かる橋の建設現場では、コンクリート作業中に床版スラブが崩れて作業員が十数メートル下に転落、1人が死亡、8人が重軽傷を負った。
13年12月には釜山北港大橋と南港大橋を結ぶ接続道路工事現場で幅約4メートルの路肩(非常時道路区間)を作るためコンクリートを流し込んでいた鉄骨製構造物が崩れ、作業員4人が巻き込まれて死亡した。
同じく13年7月、ソウルオリンピック大路汝矣島出入口と江西区傍花洞を結ぶ接続道路工事現場ではコンクリート製の床版が崩れ、中国人朝鮮族の作業員2人が下敷きになり死亡、1人が重傷を負った。12年には京畿道坡州市内の橋の建設現場でも床版が崩れ、作業員2人が死亡、12人が負傷している。
[クォン・サンウン記者、チャン・ヒョンテ記者]
ソース:朝鮮日報
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2017/08/28/2017082800882.html
<*`∀´> いつものことニダよ。
